校長室だより

校長日誌

素敵なプレゼント

鴻巣女子高校の職員1年生となった私の着任に合わせて、保育科の2年生から、とても可愛らしい手作りのプレゼントをいただきました。

心温まるポップアップカード(飛び出すメッセージカード)で、感謝感激でした。下に写真を載せています。ウサギさんのスモックのポケットは鉛筆やノリの出し入れができたり、右上の鳥が動いたりなど、アイデア満載で工夫が凝らされていました。

立派な出来栄えだったので、プレゼントをしてくれた生徒に、後程、インタビューをさせてもらい、制作の経緯について教えてもらいました。

この作品は、毎年保育科の1年生が、3学期の「生活産業基礎」の授業の中で、アイデアを出し合いながら、制作します。3月に卒業する卒業生用のカードと、4月に入学する新入生用のカードを、クラスの生徒が分担して作るそうです。新入生用は、「入学した時、先輩からプレゼントされて、とても嬉しかった。」、「今度は自分たちが後輩たちを喜ばせてあげたい。」と、思いを込めて制作したとのことでした。この生徒は入学した頃は、もともとそれ程話すタイプではなかったと話していましたが、いろいろ教えてくれて、1年間の学校生活が、本人を成長させていることを感じました。こうした活動が、本校の良き伝統として繋がるだけではなく、自信を持った生徒たちを育てているようです。

生徒の皆さん。先輩たちは引き続き頑張り、新入生たちは、こうした先輩の思いを受け止めながら、充実した学校生活を過ごしてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

  (ポップアップ面)     (表紙・裏表紙)

お客様のお出迎え

正門を入ると左手に展示ウインドウがあります。現在、飾られている作品は、「4月」をテーマに、親子がシートの上でお弁当を食べながらお花見をしている様子です。保育科の生徒の手作りで、温もりのある作品となりました。女子校らしく皆様をお迎えしています。本校ご来場の際は、ぜひご覧ください。

 

 

桜の絨毯

天気が良かったので、学校内を歩きました。

4月8日(火)の入学式は満開の桜で新入生を迎えましたが、1週間たった今日の桜は、葉桜へと移ろい始めています。グラウンドのソフトボールエリアは、桜吹雪が舞い、花びらで美しい絨毯が敷かれていました。本校には、様々な種類の樹木や花が植えられており、季節の変化を感じられるのが楽しみです。

 

入学式

麗らかな春の佳き日、満開の桜にも祝福され、本日、入学式を行いました。132人の新しい鴻巣女子校生が誕生しました。有意義な高校生活をとおして、凛々しく成長していくことでしょう。本校教職員一同も、全力を尽くしていきます。新入生の皆さん、頑張ってください。

【入学式式辞】

春の躍動を感じるこの美しい季節、本校グラウンドの桜も満開となり、新入生の皆さんをお迎えできることを、心から嬉しく思います。この春の佳き日に、PTA会長様をはじめ、保護者の皆様方のご臨席を賜り、「埼玉県立鴻巣女子高等学校 第60回入学式」を挙行できますことを、大変光栄に存じます。

本日、入学を許可された132名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。皆さんとともに、多くの素晴らし思い出を築いていくことを楽しみにしています。また、保護者の皆様にも、心からお祝い申し上げます。お子様の成長を支えるべく、教職員一同、精一杯務めてまいります。

本校は、昭和41年3月に鴻巣高校から分離独立して、鴻巣女子高校と称し、今年で60年の節目を迎えました。歴史と伝統を元に、「自立した女性の育成」、「社会に貢献できる人材の育成」を、目指す学校像として掲げ、地域のリーダーやスペシャリストとして活躍する卒業生を多数輩出してきました。新入生の皆さんも、こうした先輩方のあとに続き、大きく羽ばたいていくことを期待しています。

さて、現代社会は、変化のスピードが著しく、ICT機器の発達がその流れに拍車をかけ、将来を予測することが難しい時代となっています。折しも、アメリカが諸外国との貿易において、関税を大幅に引き上げる決定をしたことが、世界経済に大きな影響を与えています。現在、各国が警戒を強めているところですが、この国際社会の課題は、やがて、私たちの日常生活そのものにも、その余波が広がってくると予想されます。

 では、私たちにできることは何なのか。高校生の皆さんが、こうした国際的な課題に、今すぐに対応できるかというと、そうではありません。ただし、予測困難な時代を生き抜いていくために、高校生の今、意識して取り組んで欲しいことがあります。それは、将来、社会で活躍するための「土台づくり」をしっかりと行って欲しいということです。

 まずは、学業に真剣に取り組んでください。

高校の授業は中学までとは異なり、より専門的で実生活にも繋がる内容が多く取り入れられています。社会で活躍するための基礎となる知識と技能、そして、思考力・判断力・表現力を十分に身に付けてください。その際、ただ、言われたことや与えられた課題をこなすだけではなく、日頃から、好奇心や探究心を持ち、「何故だろう」、「もっとこうすれば良くなるのでは」といった視点を持ち、自ら考えて行動する力を養ってください。柔軟な思考と行動力が、皆さんの可能性を大きく広げてくれるはずです。

 二つ目は、仲間とのコミュニケーションを大切にしてください。

他者の気持ちを理解し、信頼関係を築き、仲間との円滑なコミュニケーションを図ることは、皆さんに安心感や満足感をもたらします。その結果、豊かな人間性が育まれ、皆さんの高校生活に彩りを与えてくれるはずです。まずは、クラス・部活動・生徒会活動等、複数の居場所を持って欲しいと思います。複数のチャンネルを持ち、積極的に様々なことにチャレンジしてみてください。

 また、居場所が複数あるということは、一つの場所で悩んだ時、別の場を頼ることで、気持ちが和らぎ、心の安定に繋がります。今は、これから始まる高校生活を楽しく過ごせるか、期待と不安が入り混じっていることと思います。人間関係の悩みは、大人も同じで、誰しも抱えるものです。困った時は、友達や先生に相談しながら、前向きに乗り越えていきましょう。女子校生活は、男子の目を気にすることなく、自分らしく過ごせる3年間です。皆さんにとって貴重な時間となり、自分自身を大きく成長させていくことができる筈です。

 鴻巣女子高校に入学した132人の新入生は、それぞれに異なる個性と可能性を持つ132通りの輝きを秘めた存在です。同じ枠に収まる必要はありません。考え方や価値観の異なる仲間と共に学び合い、刺激を受け合いながら、新たな発見や成長を遂げていくことでしょう。互いに支え合い、時には、ぶつかり合いながら、笑ったり泣いたり、自己の存在意義を実感し、豊かな人間関係を築いていって欲しいと願っています。

 結びに、新入生の皆さんが、鴻巣女子高校での生活を心から楽しみ、3年後に凛々しく成長した姿で、巣立っていくことを祈念し、式辞といたします。

令和7年度スタート

4月から鴻巣女子高校に、校長として着任しました秋元俊一と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

今日は生徒たちが登校し、活気のある学校が戻ってきました。新年度、鴻巣女子校生が充実した高校生活を送り、自分たちの可能性を伸ばして活躍することを願っています。

【始業式の挨拶】

小川校長先生の後任として、鴻巣女子高校で勤務することになりました。皆さんとともに、より良い学校を作っていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

 今朝は多くの生徒の皆さんとあいさつを交わすことができました。爽やかな返事が返ってきて、「鴻巣女子高で勤務できることを、本当に嬉しい。」心から感じました。多くの人から愛される「鴻女生」、「のすじょ生」になって欲しいと願っています。

 さて、いよいよ新年度・1学期が始まります。新しい目標をもって、前向きな気持ちでスタートしようとしている人も多いのではないでしょうか。その目標を立てるにあたり、あまり高すぎる目標ではなく、今の自分の力で少し頑張れば届くくらいの目標を立てることをお勧めします。

 目標は達成することで、自己肯定感や自信が生まれます。反対に、あまりに高すぎる目標は成功体験に繋がらず、かえって、気持ちが折れてしまうこともあります。少し背伸びした目標で、成功と失敗を繰り返しながら、嬉しさと悔しさを感じ、自分自身の力を高めていけるといいと思います。 そして何よりも、失敗を恐れずに、前向きにチャレンジを続けていきましょう。

プロ野球の名監督・野村克也さんは、野村語録と呼ばれる数々の名言を残しており、その中に、「失敗にこそ、成長のヒントが隠されている。それを次の機会につなげれば成長の糧となる。」という言葉があります。

 失敗をしても、「やり抜く力」があれば、自分自身を成長させてくれます。悔しい思いを経験し、困難を乗り越えていく粘り強さを養ってください。そのためには、「どうして満足できる結果が出たのか。」「なぜうまくいかなかったのか。」と自己分析する習慣をつけるといいでしょう。

 こうした行動のできる人は、やがて、周りから憧れられる存在になっていきます。今日の午後には、新1年生が入学します。昨年度までは、皆さんにも、「こんな先輩みたいになりたい」と憧れた先輩がいたのではないでしょうか。今度は皆さんが「背中を追いかけたい」と思われる番です。入学してくる新入生に、これからの1年間で、皆さんが成長していく姿を、見せてあげてください。そんな素敵な先輩になってくれることを、心から願っています。

 それでは、新学期。まずは、気持ちの良いスタートを切れるよう一緒に頑張っていきましょう。1年間、どうぞよろしくお願いたします。

第60回 卒業証書授与式 式辞

式辞

  春の兆しが日に日に強く感じられるようになってきた今日の佳き日、本校PTA会長をはじめ、多くの保護者の皆様にご臨席を賜り、こうして「埼玉県立鴻巣女子高等学校 第六十回 卒業証書授与式」を挙行できますことは、本校関者にとりましても、大きな喜びでございます。ご臨席を賜りました皆様に、厚く御礼申し上げます。

  本校第六十回卒業となる百四名の卒業生の皆さん、卒業誠におめでとうございます。

 卒業生の皆さんの高校時代を振り返ると、コロナ禍真っただ中での高校入試ではじまり高校生活はどうなるかと心配であったと思います。幸い、入学当初から学校行事などは予定どおりに行え、二年時には神戸・京都への修学旅行にも行けました。特に三年時はコロナの影響もほとんどなく、文化祭にも多くの来校者があり、入学した当初よりは充実した高校生活を送れたのではないかと推察いたします。

  卒業生のみなさんと私とは、みなさんが2年生のときからのお付き合いでした。毎朝、昇降口で先生方とあいさつとともに出迎え、各教室をのぞきに行き、出欠状況の確認をしていました。朝読書の前に私が教室にずかずかと入っていっても、あいさつをしてくれて、みなさんの明るい笑顔を見て安心したものです。修学旅行に引率したこともあり、それを境に、あいさつもよくしてくれるようになったと思います。 

 そこで卒業生のみなさんに、私から卒業にあたって贈る言葉として、改めて「あいさつをすること」をお贈りします。

  卒業後に就職・進学する人と道は違えども、人との付き合いは多くなっていきます。特に、社会人となると、友だちのような親しい人以外の方とも付き合うことがでてくるでしょう。仕事上の付き合いだけの人とでも、仕事をする上では、気持ちよく仕事ができるようにしたいものです。

  ここで大切になるのが、「あいさつ」です。あいさつは、相手の方との信頼関係を築く第一歩で、コミュニケーションのはじまりでもあります。あいさつで、相手の方を尊重しているという意思表示にもなります。返ってきたあいさつの調子で、相手の方の状況や気分を推し量ることもでき、そこから話題を広げられることもできるでしょう。あいさつは、社会性を身につけていく上で基本となるものです。難しい話ではありません。相手の顔を見て、明るく言えばいいのです。ぜひ、家庭でも、朝起きたら保護者の方に、かしこまらないまでも「おはよう」とあいさつをするようにしてください。小さな行為かもしれませんが、その日一日のスタートを良いものにし、活力を与えてくれるものになります。

 コロナ禍の3年間は、ソーシャルディスタンスとともに、会話することにも制限があり、またマスクをしていることから相手の顔の表情もわかりにくい状況がありました。友達どうしの付き合い方や相手の気持ちを慮る気持ちを育む機会が奪われてしまったのではないかと心配をしました。

  コロナ禍が明けて、コロナ禍前のようにオンラインから集合型に、自宅勤務から出社しての仕事に戻りつつあります。通信販売大手のAmazonは、この1月から自宅勤務を廃止し、すべて出社での業務としています。その理由は、顔を合わせての業務の方が効率がよいとのことです。他の会社もこれに追随する傾向にあります。モバイルオーダーなど、便利なところは残しつつ、人と直接顔を合わせての仕事は、今後も残るものと思われます。そこには、最初のあいさつがあります。剣道や柔道などの武道では、あいさつで始まりあいさつで終わると言います。このことは、武道の世界にとどまらず、普遍的なことです。あいさつを大事にして良好な人間関係を築けるようにしてください。

  保護者の皆様におかれましては、ご息女のご卒業、誠におめでとうございます。

 本校入学時と比べて心身ともに立派に成長した卒業生の皆さんの姿を、職員一同とても頼もしく思っております。この卒業を機に、さらなる大人としての成長を遂げてくれるものと期待をしております。

 ご息女の在学中、本校教育活動への格別のご支援とご協力をいただきましたことに、改めて衷心より感謝申し上げます。

 本当にありがとうございました。

  結びに、第六十回卒業生の皆さんが、先行き不透明な社会に向かって果敢にチャレンジして、素晴らしい人生を歩むことを心から祈念申し上げ、式辞といたします。

  令和七年三月十二日

    埼玉県立鴻巣女子高等学校長 小川 剛

 

 

 

 

 

 

アイディア弁当コンテストの表彰を行ってきました。

 令和6年11月9日(土)に、ソニックシティの地下展示場で埼玉県産業教育フェアのアイディア弁当コンテストの展示と表彰がありました。
 本職は、埼玉県高等学校家庭科校長会の会長も務めておりますので、埼玉県高等学校家庭科校長会会長賞を川口市立前川東小学校の児童に授与してきました。

 今年のテーマは、「~私たちの住んでいる埼玉をアピール~ みんなを幸せにする埼玉ご自慢弁当」で、受賞したお弁当は、埼玉県の形をした弁当箱に、コバトンのデザインや埼玉の特産を使った弁当で、工夫があちこちにあり食べると本当に幸せになりそうです。引き続きこのような豊かな発想をもって成長されることを祈念いたします。

 第34回埼玉県産業教育フェアのホームページ

ものつくり大学からパーティションの寄贈がありました!

 地元鴻巣にあるものつくり大学とは、教育連携を締結しております。
 その一環で、佐々木研究室の学生が、文化祭のファッションショーで使うパーティション兼スクリーンとプロジェクター台を作成し、寄贈していただけました。

 昨年に、ものつくり大学の学生に文化祭のファッションショーを見ていただき、重かったパーティションを軽くて取り扱いやすいものにしていただきました。また、跳び箱にプロジェクターを置いていましたが、これも専用の台を作成していただきました。

 今年は、9月15日(日)が、本校の文化祭の一般公開日ですので、ものつくり大学の学生さんにもぜひお越しいただければと思います。

 ものつくり大学のHPにも、記事が掲載されておりますので、そちらもご覧ください。本校の生徒からのお礼の動画が掲載されています。

 

 

 

 

ICT研修会(職員研修会)

 ICT部が、職員向けのICT研修会を企画してくれました。

 Google Classroomで、簡単に問題を作成し、自動採点をさせ、生徒の問題提出状況などを把握する機能がありますので、その使い方と、アンケートを簡単に作成して集計もできるGoogle Formsの使い方を中心に研修会が行われました。

 学校もDX(デジタルトランスフォーメーション)化が進んでおります。

 

 

ジグソー法による協調学習(2学年 普通科)

 今年度に赴任した新任の先生が、初任者研修の一環で、ジグソー法による授業を行いました。

 2年生の家庭総合の授業の2時間を用いて、

「洋服を買うときに、あなたは、どのようなことを基準にして選びますか?」という問に対して、

 A:ファストファッションから学ぶ

 B:衣服の廃棄

 C:衣服の管理

の3つの資料のどれかを生徒は読み込み、同じ資料のグループで知識を深め(エキスパート活動)、

次にA、B、Cのそれぞれのものがいるグループに組み換え、それぞれの説明をして問について考えました(ジグソー活動)。

 最後にそれぞれのグループで問について考えた内容を発表(クロストーク)をしました。

 生徒は、このジグソー法の勉強のやり方はすでに経験していたこともあり、グループ変えもスムーズに行え、問についての意見交換も熱心に行えていました。