校長室だより

2学期が始まりました。

本日、2学期の始業式を行いました。

夏休み、毎日のように登校していた生徒もいれば、久しぶりに学校を訪れた生徒もいます。今日の登校の思いはそれぞれでしょう。2学期は、1年間で行事を始めとして、たくさんの出来事があります。生徒たちにとって、充実した2学期になることを願っています。

【始業式 校長講話】

長い夏休みがあっという間に終わってしまいましたが、こうして皆さんと再会できたことを嬉しく思います。

この夏休み、日本の各地で、地震や大雨などによる自然災害が相次ぎました。被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。1日も早い復旧・復興を願っています。

 さて、皆さんにとって、この夏休みはどのような夏休みだったでしょうか。こども食堂や保育園などでのボランティア活動をした人、部活動に汗を流した人、間近に迫った文化祭に向けて準備や演奏などに取り組んだ人、それぞれに、忘れられない青春の1ページになったことと思います。

 私も夏休みに、家庭クラブの指導者養成講座に参加し、そこで、動く折り紙「はらぺこあおむし」を教えていただきました。 これが、私が作った「はらぺこあおむし」です。  

いかがでしょうか。「はらぺこあおむし」は、いろいろな果物を食べながら成長し、最後には、鮮やかな蝶に変身します。私は、この「あおむし」を作りながら、あることを考えていました。それは最後に話します。この「あおむし」は、校長室前に展示しておきますので、後で近くで見てください。

 さて、ここからは少し別の話をします。

先日、私とほぼ同じ年齢の、ある会社の社長さんのお話を聴く機会がありました。この方は、高校卒業前に見たドラマの影響で、調理の専門学校に進学し、将来は、日本発の“和のファーストフード”の店をつくりたいという夢を持っていました。 専門学校卒業後、一度は就職しますが、やがて地元で、焼きそば屋を始めます。ところが、開店初日の売り上げは、たった350円。焼きそばが一食売れただけでした。その後も、店を出しては、少し繁盛しても、うまくいかなくなる。その繰り返しで、まさに失敗の連続でした。

それでも、やがて、支えてくれている家族や仲間のために、本気で成功したいと思うようになります。焼きそば屋をやめ、たこ焼き屋の道に進みます。大阪で修業を積み、食材から徹底的に研究し、ついに、外がカリッ、中がトロッという理想のたこ焼きを完成させました。

 さて、どこのたこ焼き屋さんかわかりましたか。皆さんも一度は食べたことがあると思います。今では、全国的に知られるこの店ですが、そこに至るまでには、1日350円というスタートを含め,数多くの失敗と挑戦がありました。

 私は、この話から、皆さんに二つのことを伝えたいと思います。

 一つ目は、夢や目標に向かって、失敗を恐れず挑戦してほしいということです。これから皆さんは、人間関係や勉強、部活動など、思い通りにいかないことがあるでしょう。しかし、失敗したことと、失敗したままで終わることは違います。うまくいかなかったら、方法を変えてみる。誰かに相談してみる。そして、もう一度挑戦してみる。「あきらめたら、そこで試合終了ですよ。」は、「スラムダンク」の安西先生の言葉です。特に、3年生は進路を決める大事な時期ですので、自分の目指すところに向かって一歩ずつ進んでください。

 二つ目は、周りの人を大切にしてほしいということです。先ほどの社長さんも、家族や仲間に支えられながら、挑戦を続けました。皆さんも、決して一人で学校生活を送っているわけではありません。家族や友だち、先生など、多くの人に支えられています。だからこそ、周りの人への感謝を忘れず、仲間を大切にしてください。

 最初に話した「はらぺこあおむし」は、いろいろなものを食べ、最後には蝶になりました。皆さんも、いろいろなことを経験し、沢山のことを吸収し、成長していってください。一人一人、得意なことも、興味を持つことも違います。楽しいことも、うまくいかないこともあるでしょう。でも、その一つ一つが、皆さんを成長させ、自分らしい色をつくっていきます。本気になって、仲間と支え合いながら、それぞれの色で輝く。そんな皆さんらしい青春の1ページを刻む2学期にしてほしいと思います。

 皆さんにとって、2学期が実り多いものになることを、心から願っています。