校長室だより

梅花

梅花香る季節です。
校門前の紅白の梅はすでに咲いていますが、
その他の梅の木も、そろそろだなと思ったようで、一斉に花を咲かせ始めました。
今日は気温も上がりそうです。
校内の木々は、着実に春が近づいていることを知らせてくれているようです。

さて、昨日の予餞会の興奮もさめない朝、
ふと、ずいぶん昔の出来事、本校の教諭でいた頃のことを思い出しました。
その年は、私が顧問をしている部活が予餞会のオープニングを飾ることになり、
生徒たちとこれまでにない大掛かりなオープニングにしたいと意気込んでいました。
「ステンドグラスと電飾と音響を使い、3年生を驚かせたい!」
そんな気持ちで準備を進め、なんとか間に合わせた予餞会前夜。
あと少しで完成の瞬間に、突然、電源が切れてしまう事件が発生。
電気のことなど一切わからない情けない顧問の私は、
「大丈夫!なんとかなるから・・・」と泣きそうな生徒をなぐさめるのですが、
実は誰よりも不安でいっぱいでした。
その後、なんとか他の先生に助けてもらい、無事に電飾が完成した時の喜び。
半泣きの生徒たちと手を取り合って喜びました。
あの時、遅い時間に見上げた夜空の星のきれいだったこと・・・

3年生のために心を込めて創りあげる予餞会、
昨日の予餞会では、その伝統が今も引き継がれていることをとてもうれしく思いました。