2021年1月の記事一覧
◆ ピアノの音色から伝わるもの~ 『保育科3年生ピアノ発表会』
1月25日(月)2・3時間目に保育科のピアノ発表会がありました。感染防止対策を行い、もうすぐ家庭研修に入る3年生が1・2年生と先生方に自分の努力の成果を披露しました。
ピアノの経験者ばかりではありませんから、入学したての頃はきっと不安や戸惑いもあったでしょうに、今日の発表会では堂々と、自分の大好きな発表曲を自信を持って披露してくれました・・・。
保育実習室がおしゃれなホールに感じるくらい高尚な雰囲気の中で、生徒の3年間の集大成を見せてもらえることができて、感動しました。
皆さん、よく頑張りましたね。ピアノの音色からしっかりとそれが伝わってきました・・・。
~ 元気をもらえた気がします…。ありがとうございました ♪ ~
◆ 想いよ届け:保育科3年生 オリジナルDVD『手を洗おう♪』制作 ~実習幼稚園へプレゼント
1月19日(火)、新型コロナウイルス感染予防対策として保育科の3年生が制作したオリジナルDVDを、実習でお世話になっている幼稚園にプレゼントしました…。
コロナ禍なので園児の皆さんに手を洗うことの大切さと元気を与えたいと思い、製作したものです。DVDは約2分間。「しっかり手を洗ってコロナウイルスをやっつけよう!」と、腹話術人形「ケンちゃん」と一緒に手洗いのやり方を伝えています。歌声と振り付けで子どもたちにもわかりやすく、もちろん笑顔も忘れずに、指先から手首まで効果的に念入りに洗うことをアピールしています。
園長先生からは、「子どもたちが覚えやすく、やりやすい感じの手洗いの内容になっています。まずは先生たちが見て覚えて、そして、各教室で子どもたちに伝えていきたいと思います。」と感謝のお言葉をいただきました…。
未来を担う子どもたちをみんなで守っていきたいという、鴻女生の思いが伝えられたひとこまでした・・・。
◆1月6日「第3学期 始業式 校長あいさつ」より ~ 誇りと信念を持って「誠実」に ~
おはようございます♪ そして、新年明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。
冬休み中は、大きな事故もなく、皆さんが元気に3学期を迎えられることをうれしく思います。今年のお正月は、比較的穏やかな日が続いていたせいか、4日に学校に来ると、ロータリーにある『紅梅(こうばい)』が力強く咲いていました。紅(くれない)の梅と書く『紅梅(こうばい)』は、小さな赤い梅の花ですが、品のあるとても可愛らしい花です。本校の象徴でもある『白梅(しらうめ)』は、これから咲き始めますが、こちらは、さらに凛として品のある高貴な花で、満開に咲き誇る様子を今から楽しみにしています・・・。
さて、2学期の終業式に、私からは2つ、大切にしてほしいことを話しました。「辛い時こそ、夢をもって前向きに」「皆さんは、未来の産業の担い手です」 ~ 何となく思い出してくれましたか… ~
また、どんな気持ちで新年を迎えたでしょうか。昔から「一年の計は元旦にあり」と言われています。この一年、無事に過ごすことができるよう、節目を大切にしながら、意欲的に様々なことに取り組んでくれることを期待しています。
◆はじめに、今年は「丑年」です。皆さんは丑年の「意味や由来」について知っていますか…?去年の暮に、大急ぎで年賀状を作成するとき、「丑年」についていろいろ調べていたところ、こんな情報が目に留まりました。
『 ~ なぜ、十二支に「丑」が入っているのか ~ 』
牛は、昔から農作業や物を運ぶ時の労働力として、人間の生活に欠かせない動物でした。勤勉によく働く姿が「誠実さ」を象徴し、身近にいる縁起の良い動物として「十二支」に選ばれたそうです。また、「紐(ひも)」という漢字に「丑」の字が使われており、「結ぶ」や「つかむ」などの縁起のいい意味を込めたとも考えられています。
おっとりした印象の牛ですが、確かに安定感のある『誠実』なイメージがありますね。『誠実』というのは、「人や物事に対して真面目で真心があること」という意味がありますが、「勤勉性」や「継続性」「真面目さ」という意味も持っています。『誠実』であることは、人間関係において大切な柱になるのはいうまでもありません。相手に素直な気持ちで接し、相手を尊重する気持ちを忘れないこと、自分の言動に最後まで責任を持つ、ルールやマナーを守る 等・・・丑年の今年は、いつもの年よりさらに、まごころを忘れず、『誠実』に接していきましょう。
『誠実さ』は、あなたを内面から美しくします・・・。
女性として、人として『誠実』であれ・・・私も心がけていきたいと思います。
◆次に、「牛」にまつわる話から、「専門高校の魅力」について話そうと思います。以前、勤務していた農業高校に着任した4月・・・生徒たちが毎日、飼育管理している校内にある牛舎で、仔牛が生まれました ♪ 始業式の朝、担当の先生から「春休み中に仔牛が生まれました。生徒が『はな』と名付けました」と朝会で報告があったので、早速、実習棟の先にある牛舎に行ってみました。
その仔牛は、親が「ブラウン・スイス」と「黒毛和牛」という品種で、焦げ茶色をした可愛らしい仔牛でした。見慣れない私が近寄っても、落ち着いた様子で、しっぽをゆらーんゆらーんと揺らしていました。「君が3日前に生まれた赤ちゃんですね ♪ 」と話しかけると、2㎝ ほどあるまつげをパサパサさせながら、まばたきをしてこちらをじっと見ていました。
仔牛を良く見ようと私が顔を近づけると、深く艶のある真っ黒で、ピンポン玉のような大きな目に、なんと私の顔が映っていたのです…まるで鏡を見ているかのように・・・。その瞬間、初めて逢った仔牛と、不思議と心が通い合ったような気がして、とても嬉しかったのを、今でも忘れることができません・・・。
農業高校では、野菜や花、米などの「作物」や、牛・豚・鶏といった「動物」の管理を、毎日、朝晩欠かすことなく行っています。「農場当番」に当たった生徒たちは、もちろん、お正月もお盆休みもありません。動物や植物は生きているからです・・・。教科書を通した理論的な学びとともに、毎日毎日、実践的な学びとして、『命に向き合い、愛情をもって』生徒たちが一生懸命育てています。これからの農業を担うべく、大切な学びを高校3年間でしっかりと学んでいます。飼育管理している動物が生れ落ちるところから。卵から雛が孵るところから。植物が小さな芽を出すところから…。生徒は、命に関わる使命感を感じながら大切に守っています。
いつか、この「はな」と名付けられた仔牛も成長し、生徒のために『教材としての役割』を充分に果たして、別れの時を迎えます。その「命の大切さ」を、農業高校の生徒たちは、しっかりと心で感じ、社会に巣立っていきます…。
皆さんも知っているように高等学校には、「普通科」の高校と、農業・工業・商業・家庭・看護・福祉というように、『産業教育』としてそれぞれ専門性を学ぶ「専門学科」が設置された高校があります。本校は、いうまでもなく「家庭科の専門学科」である「保育科」と「家政科学科」、そして「普通科」を併設した女子高校です。
『生活に密接にかかわる産業教育』として、スペシャリストに学ぶ授業もあり、専門的・実践的な実習を中心に知識と技術を習得します。家政科学科の「ファッションショー」や、保育科の「こどものくに」が、学びの集大成でもあるわけです。今年度はコロナ禍ということで、全校生徒の皆さんをはじめ、保護者の方々や中学生、地域の皆さんに、思う存分学びの披露はできませんでしたが、3年生の皆さんそれぞれが、学んだ手ごたえを感じていると思います。立派な学習成果の披露でした…感動しました。
また、本校の生徒全員が学んでいる教科『家庭総合』は、生活そのものを学ぶ、つまりどんな時代も、『自分らしく、よりよく、強くしなやかに生きる』ための学びを目的とした学問でもあります・・・。
皆さん一人一人が、高校の3年間で何を学ぶか・・・それぞれ目的をもって、しっかりと学ぶこと。それが社会に出たときに、自分の『強み』になるのです。自分の学びに『誇りと信念』をもって、頑張ってほしいと思います。
◆最後に、3学期は、とても短くあっという間に時間が過ぎてしまいます。 特に3年生は、高校生活の集大成です。残りわずかの高校生活・・・一日一日を大切に頑張りましょう ♪ 1・2年生の皆さんも、後悔の残らないように、気を引き締めて、自分の力を出し切って、笑顔で、次の学年につなげてください ♪
また、今後も新型コロナウイルスの感染については気を緩めず、一人一人が感染予防対策をしっかりと実践するという心構えも忘れないでください。
では、令和3年の丑年、希望をもって明るく元気に頑張りましょう ♪♪♪
皆さんが健康で、充実した学校生活を送ってくれることを心から願って、
年の始め、第3学期『始業式のあいさつ』といたします。