校長室だより

2021年3月の記事一覧

◆ 3月24日修了式:校長あいさつより  ~ 出来る時に、出来る事を、できる限り頑張る!!~

◆ 今日で第3学期、そして「ひとつの学年」が終わります。

 ふり返ると、今年度は新型コロナウイルスの影響で特別な1年でした。4月当初、「緊急事態宣言」が発令され、(3月からを入れると)3ヶ月間の臨時休校を経て、6月1日から段階的に学校が再開されましたが、授業や部活動も多くの制限がかかり、なかなかコロナ前のような学校生活は取り戻せていません…。しかし、そんな中でも、文化発表会・体育祭・遠足・球技大会・予餞会などの学校行事を、感染対策に配慮し工夫をしながら、皆さんは一生懸命に取り組んでくれましたね・・・。制限がある中で、やれることをしっかりとやりきる……よく頑張りました。

 誰も経験したことのない先の見えない世界的な危機的状況・・・。この「想定外の出来事」を通じて、大変な時期を経験しているからこそ、いろいろな思いは膨らみます。その時に感じたことを、今感じていることを大切に、これからの自分の人生に大いに活かしていってほしいと思います。

  そこで今日は・・・私がいつも心がけていること『出来る時に、出来る事を、出来る限り頑張る!!』

  私流の『3D(スリー・ディー)精神』についてお話ししたいと思います。

『出来る時に、出来る事を、出来る限り頑張る!』簡単そうに聞こえますが、実は難しいことでもあります。なぜなら・・・これは「自分の心構え次第」だからです。どんなに忙しい時でも、少しの時間を見つけて、「やれること」・「やらなければならないこと」にしっかり取り組む。<後でいっかぁ…、めんどくさっ、今じゃないでしょ>じゃないんですね…。「今の自分」が、いかに「時間」と向き合えるか。 中身の濃い「少しの時間」をどれだけ積み重ねられるか。その「積み重ね」があれば、あとで後悔することはありません。これはまさに、「スキマ時間の有効活用」でもあります ♪  そこで大切なことは、「これしかできなかった…」ではなく、「これだけできた!」だから、次はもっと何かができるかもしない。「やってみよう!」と次につなげる事。「ポジティブ思考」が自分を伸ばすことに繋がります 。忙しい時こそ大切な「心がけ」だと思っています…。

 ~出来る時に、出来る事を、出来る限り頑張った……まさに『コロナ禍での頑張り』を力にしてください~

 

◆ さて、2週間前の3月11日、穏やかな春の陽ざしの中で、第56回卒業証書授与式が行われました。卒業生ひとりひとりが、高校生活最後の呼名にもしっかりと答え、その声には3年間の充実した気持ちが表れていました。凛とした返事は堂々と、その姿が私には眩しく映りました…。~ 厳粛な中にも温かみのある素晴らしい卒業式でした。~

 本来であれば、皆さんも卒業式に参加し、同じ体育館で先輩方の雄姿を見ることで、「高等学校卒業」に対する真摯な思いと、身の引き締まる瞬間を共に感じ取れる機会になりますから、コロナ禍ということで参加させてあげられなかったことを残念に感じました。在校生代表の「送辞」も、とても素晴らしく、皆さんの気持ちをしっかりと伝えてくれていました。私も途中でウルっとくる温かい心もこもった「贈る言葉」でした…。 

  また、校長式辞で、私は2つのことを柱に話しました。

 式辞はもちろん卒業生に対して伝えるのが主ですが、卒業生の保護者の皆様や、在校生にも伝えたい思いを言葉にしたものです。今日は、皆さんにも「高校を卒業することの重み」を考えてもらいたいので、ポイントだけをお話します。

 【一つ目は『夢こそ力』であるということを話しました。】

 夢は希望であり、目標でもあり、夢はすべての原動力であること。この3年間、本校で夢を育み、夢に向かって頑張ってきたその「夢」を、今度は「志」に進化させ、花開かせてほしいと伝えました。 壁にぶつかるのは、その人がより大きく成長するために与えられた試練であること。あきらめない限り、夢は決して逃げていかないこと。目指す道がどんなに困難に見えようとも、未来を見つめ、失敗を恐れず、焦らず、困難を克服する勇気をもって、全力でその夢を追いかける人生であってほしいと伝えました。

<そこで、1・2年生の皆さんへ>

人は、本気で夢をかなえるためには、本気でその手段を見つけようとするものです。たとえ高い壁であっても、ただ見上げるだけでなく手で触れて感じてみること。その手応えから、具体的な解決方法を自分のアンテナで感じ取りましょう。

 

 【二つ目は、『思いやりと気づく感性』を持ってほしいと話しました。】

 人は、ひとりで生きて行くことはできません…。どんなに科学技術やAIが進歩しても、最終的に人が人とコミュニケーションをとる上で大切なことは、お互いを尊重すること、人を思いやることである。しかし、人の優しさや温かさなどは見えないもの…。だからこそ、見えないものを見ようとする、あるいは見過ごさない「気づく感性」を、育てていってほしいと伝えました。気づく感性が、皆さん一人一人の心を豊かにし、そして周りの人の心を温かくしてくれることに繋がっていく…。「思いやりと気づく感性」というコミュニケーションの大切な柱を、心にとめておいてほしいと伝えました。

<そこで、1・2年生の皆さんへ>

 高校3年間はあっという間です。1年生はあと2年、2年生はあと1年しかありません。人とのかかわりの中で、コミュニケーション力を身に付け、磨きをかけ、高校時代にいかに自分に「生きる力」をつけられるか…自分自身にかかっています。 

◆最後に…先日19日金曜日、入学許可候補者説明会がありました。4月に入学を控えた入学許可候補者の皆さんは少し緊張しているようにも見えました。きっと皆さんもそうだったのではないでしょうか・・・憧れの高校生活に期待と不安でいっぱいだったあの新鮮な気持ちを、これから迎える高校3年間を頑張ろうと心に誓ったあの気持ちを、「もう一度」思い出して、これからも是非頑張ってみて下さい。

  ~ 1年間を振り返りながら、修了式のあいさつを組み立ててみました♪ ~


   ☆ 意味のない日々はありません。これまでの1日1日の積み重ねが、「今の皆さん」を創り上げているのです。同じようにこれからの1日1日の積み重ねが、「将来の自分」を創っていくのです。コロナ禍でいろいろな制限はありましたが、この1年間で少しでも成長した自分を大切に思って、自分のために、「次の1年」を頑張りましょう!!

    少しでも「なりたい自分」に近づけるように、「あなたらしい歩み」を続けてほしいと思います。 

   永田流『3D(スリー・ディー)精神』:出来る時に、出来る事を、出来る限り頑張る!!

    <3D…☆>もしかしたら、いろんなものが立体的に見えてくるかもしれませんねっ ♪

                                           終わります。

◆ 教育長表敬訪問:家政科学科3年生 田口 碧さん(3/11卒業)『経済産業大臣賞 受賞』

 家政科学科3年生 田口碧さん(3/11卒業)が制作した十二単(じゅうにひとえ)が、第41回ホームソーイング小・中・高校生作品コンクール高校生の部 衣服作品部門で全国1位の『経済産業大臣賞』を受賞しました。

 このたび、受賞の喜びを、教育長に直接お伝えさせていただく貴重な機会をいただきました。田口さんは教育長に、受賞の感想や十二単を制作しながらの想いなど、作品の写真を使って丁寧に説明しました。

 「花の平安女子」と題し、上品で色鮮やかな作品に仕上げるために、布選びや縫製など一つ一つに心を込めて粘り強く取り組んだ結果が、このような大きな賞の受賞につながりました。

 教育長からは、「コロナ禍の中でとてもうれしい知らせだった。田口さんの頑張りと、それを支えた先生方にお祝いの気持ちを伝えたい。これからも夢に向かって頑張ってほしい。」と、温かいお言葉をいただきました・・・。

   ~ 田口さん、おめでとうございます。これからのご活躍を心から期待しています。~ 

◆ 第56回 卒業証書授与式 挙行  ~ 柔らかな春の陽ざしの中で ~

 柔らかな春の陽ざしが感じられる佳き日、多くの保護者の皆様のご臨席を賜り、令和2年度埼玉県立鴻巣女子高等学校 卒業証書授与式を挙行できましたこと、深く感謝申し上げます。185名の卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。新たな人生への希望と決意を胸に、晴れてここに栄えある門出の日を迎えましたことを心よりお祝いいたします。また、保護者の皆様には、この間、本校の教育に変わらぬ御理解と御協力を賜りましたことに深く感謝いたしますとともに、お子様の高校卒業という大きな節目を迎えられたことに心から敬意を表します。

  式辞の中で、はなむけの言葉として二つお話ししたことをポイントだけ振り返りたいと思います。

1【夢こそ力】

 一つ目は『夢こそ力』であるということです。夢は希望であり、目標でもあります。夢はすべての原動力です。人生の新たなステージで、高校時代に抱いた「夢」や「想い」を、信念と努力に裏打ちされた「志」に進化させ、花開かせてください。これからさらに、新たな歩みを進めるとき、夢が大きければ大きいほど越えなければならないことも数多くあります。壁にぶつかるのは、その人がより大きく成長するために与えられた試練です。思い通りにいかない時こそ、その状況を受け入れ、自分の可能性を信じ、希望を捨てず頑張りぬいてほしいと思います。目指す道がどんなに困難に見えようとも、どうか、失敗を恐れず、そして焦らず、困難を克服する勇気をもって、未来を見つめ、全力でその夢を追いかける人生であってほしいと心から願います。あきらめない限り、夢は決して逃げていきません。

     ~ 夢こそ力である ~ どうぞ心に留めておいてください…。 

2【思いやりと気づく感性】

 二つ目は、『思いやりと気づく感性』を持つということです。皆さんはこの鴻巣女子高校で、自己実現に向けて勉学や部活動、学校行事などによく励んできました。旺盛な向上心と好奇心を持ち合わせていた皆さんは、着実に生きる力をつけ、心身を鍛え、一生の財産となる仲間との友情も育んできたことでしょう。多くの場面で、自分自身を大切に思い、友だちも大切に思えるその感性が、皆さんを人間として大きく成長させたことと思います。

 人は、ひとりで生きて行くことはできません。どんなに科学技術やAIが進歩しても、最終的に人が人とコミュニケーションをとる上で大切なことは、お互いを尊重すること、人を思いやることです。しかし、人の優しさや温かさなどは見えないものです。だからこそ、見えないものを見ようとする、あるいは見過ごさない「気づく感性」を、これからも育てていってほしいと思います。気づくことで考えることが始まります。また、このことが、皆さん一人一人の心を豊かにし、そして周りの人の心を温かくしてくれることに繋がっていきます。 

 ~「思いやりと気づく感性」~というコミュニケーションの大切な柱を、どうぞ心に留めておいてください…。 

◆最後に・・・

 皆さんには、多くの人に支えられて今の自分があるのだという謙虚な気持ちを忘れず、周囲の人々に感謝しつつ、今度は自分が周囲の人々を支えていくのだという決意をもって思いやりのある「温かい人生」を歩んでいってほしいと思います。そして、人とのかかわりの中で、自分らしく堂々と、そしてしなやかに、自らの手で幸せを掴んでください。

  本校の卒業生として自信と誇りをもって、白梅の花のように、強くやさしく、新たな時代を切り拓くことのできる女性として活躍することを心から期待しています。

  ~『花咲く明日よ われらに薫れ』  校歌より ~    

                           令和3年3月11日 

                           埼玉県立鴻巣女子高等学校長 永田 祐子